下総神崎

しもうさこうざき

Shimosa-Kozaki

所在地

千葉県香取郡神崎町

 

1日平均乗車人員

JR東日本(2021年)約620人

 

 

Train line

成田線

上り
成田・千葉方面

下り
佐原・銚子方面

快速

普通

千葉県一小さな町、神崎町の駅。現在の駅舎は当駅の開業100周辺に記念して改築されたもので町の北側を流れる利根川の神崎大橋をモデルにしている。駅舎側1番線は下り(銚子方面)ホーム、跨線橋を渡った先が2番線上り(千葉方面)ホーム。1・2番線どちらも折り返すことが可能である。

 

年に一度3月に開かれる神崎町の「こうざき酒蔵まつり」はお酒のお祭りであるため開催日には当駅の利用客が増加する。これに伴って普通列車が増発されたり臨時特急が運行され、増発列車が当駅折り返しになることがある。

Stamp

神崎大橋、神崎神社、なんじゃもんじゃの木、酒造。神崎大橋は神崎町と茨城県河内町を結ぶ橋。神崎神社はなんじゃもんじゃの木と呼ばれる、国指定天然記念物の神崎の大クスがある。神崎町は古くから発酵産業が盛んであり、町内には酒蔵や発酵食品がテーマの道の駅がある。

バラの花

 

Gallery

駅名標。当駅は1・2番線共に上下線対応かつ折り返し可能。なので両方向に矢印

駅名標2。描かれている花は「れんげ」。田植え前の4月には神崎町のあちこちで肥料用に植えられたれんげの花が咲く

縦型駅名標

名所案内。当駅はなんじゃもんじゃの木、神崎森、釣場、わくわく西の城。気になる所は神崎森の空白、上から貼られたわくわく西の城の消された距離

ホーム。屋根は駅舎と跨線橋付近だけ。普段は閑散としているが、こうざき酒蔵まつり開催時はこの写真では想像もつかないほど人で溢れる

ホーム上のトイレ

ようこそ!!「発酵の里こうざき酒蔵まつり2024」

駅舎の中。有人駅で券売機あり。簡易Suica改札機は入場用が1台、出場用が2台

駅前ロータリー。こうざき酒蔵まつり開催時は会場まで徒歩約17分。国道356号線「利根水郷ライン」沿いにセブンイレブン

発酵の里こうざき酒蔵まつり2024

多目的ホールである「神崎ステーションホール」が併設されている

ステーションホールは改札の外から入ることができ待合室としての機能を持つ。神崎町特産品の展示や写真展などを行っている

神崎駅前周辺観光案内マップ。当駅から発酵の里こうざき、利根川(利根大橋)、神崎神社、鍋店神崎酒造蔵などを経由する約12kmのハイキングコースがある

こうざき観光スポット。下に関東ふれあいの道の案内板もあり自然と歴史をたどるみち、坂東太郎のみちとある

 

駅の看板

跨線橋を渡って駅の反対側。こちらもロータリーが整備されている。田んぼや森が目立つ

Spot・Event

こうざき酒蔵まつり

こうざきさかぐらまつり

下総神崎駅から約2km 3月に開催


300年以上もの伝統を持つ2軒の酒蔵、それらを中心とした会場で開かれるお酒のお祭り。酒蔵の見学や様々な種類のお酒を試飲したりできる。道路は歩行者天国になり多くの店舗が出店、さらに開かれるステージイベントで会場を盛り上げる。「お酒」のお祭りではあるが発酵食品を扱う店舗もあるため未成年でも楽しめる。2020〜2023年度は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2024年度(第26回)は5年ぶりの開催となった。

鍋店仁勇蔵祭り会場の試飲会場。2024年度は5年ぶりの開催ということもあって大混雑

試飲チケット。11枚セットで1000円。1枚につき1種類を試飲できる

2024年度の試飲は全23種類。限定酒もあり、何を飲もうか

純米吟醸(じゅんまいぎんじょう)生おりがらみ。第26回蔵祭り限定酒。秋田県産「酒こまち」と山形県産「出羽燦々(でわさんさん)」をブレンドして仕上げた「滓(おり)がらみ」の生酒。春の息吹を感じられる甘口の爽やかな風味

純米吟醸生 春昼(しゅんちゅう)。第26回蔵祭り限定酒。秋田県産「酒こまち」のしぼりたて純米吟醸。上槽機から出て来る無濾過の生原酒をそのまま直汲みで瓶詰。フレッシュな味わいと豊かな吟醸香を楽しめる

純米大吟醸 しぼりたて生。第26回蔵祭り限定酒。秋田県産の新しい酒造好適米「百田」を使用した香り高い純米大吟醸生原酒。「百田」を秋田県外で初めて使用が許され、実験醸造の中から少量を蔵祭りの為にしぼりたてにて製品化

ゆず酒。千葉県産ゆず果汁と日本酒で仕上げたゆず酒。ゆずの豊かな風味と味わいで、まるで柚子ジュースを飲んでいるかのようなお酒感のない味わい

にごり梅酒。日本酒に漬け込んだ梅の果肉をすりつぶし加えた、果実感豊かな味わいの梅酒

特別純米 神崎蔵。蔵のある地元神崎町産ふさこがねを使用し醸造した特別純米酒。香りと味わいのバランスが良く、クセのないスッキリとした辛口タイプ

仁勇 純米吟醸。控えめな吟醸香と適度にコクのある味わいがバランス良く調和した純米吟醸酒。ワイングラスで美味しい日本酒アワード2024最高金賞受賞

鍋店仁勇蔵祭り会場のフードエリア

自家製塩麹の唐揚げ

甘酒

酒饅頭

鍋店の酒蔵見学

甑(こしき)。古くから使用されている酒米を蒸すための道具。主に大吟醸酒などの高級酒の蒸米に使用される

甑で蒸されていた酒米の山田錦を試食。酒米で最大の生産量を誇る代表的存在

洗米機。精米された酒米を冷水で洗う機械。主に普通酒や大量の仕込みが必要な時に使用する。大吟醸酒などの高級酒は蔵人自ら手作業で洗米する

連続蒸米機・蒸米放冷機。浸漬させた酒米を金網のコンベヤーの上に張り込み、下から蒸気をあてることで一度に大量の酒米を蒸す。そして蒸したての蒸米を風にあてて冷却、乾燥させる。この工程により酒米の表面のみを乾燥させ、酒造りに適した外側が固く内側が柔らかい状態にする

すのこ。蒸しあがった米を広げて放冷するのに使う。大吟醸や山廃酒母を仕込む際は仕込蔵の2階全体を使って数100kgの蒸米を冷やす

麹室

仕込みを行う様子が描かれた絵画

麹(こうじ)を試食。麹とは蒸した米に麹菌を繁殖させたもの。日本酒を作るのに欠かせない

櫂棒(かいぼう)。酒母や醪(もろみ)をかき混ぜるための棒

酒母室。酒造りでアルコール発酵を担う微生物の酵母(こうぼ)を大量に培養する。酵母は微生物や雑菌に弱い一方酸性に強く、微生物は雑菌は酸性に弱いのでここで酒母の環境を酸性に保つ

仕込み蔵

仕込み蔵真っ最中。容量9000リットル、深さ2.5m、直径2.4m

千葉県知事の熊谷俊人氏がこうざき酒蔵まつりに来訪していた

塩麹焼き鳥

酒麹入り納豆汁

日本酒ケーキ

酒粕プリン

寺田本家お蔵フェスタ会場

寺田本家お蔵フェスタ会場の試飲チケット。5枚セットで500円、おちょこ付き。1枚につき1種類を試飲できるが、種類によっては2枚必要

木桶。たくさんの微生物が住むと言われている木桶を使い、微生物により木桶ならではの独特なまろやかな味わいを生み出す

墾(こん)。かつて千葉で育てられていた在来種の米を雨水と山水のみを使って育て、昔ながらの道具や仕込み方法で仕上げた自然酒

五人娘。寺田本家自然酒の先駆けとなった原点となる純米酒。自然の恵みと生命のエネルギーを最大限に生かした無添加、日本酒の最も伝統的かつ正統的な醸造法の「生もと造り」。濃醇で飲み応えがある

口直しの仕込み水

寺田本家の蔵見学

酒母や醪をかき混ぜる櫂入れ(かいいれ)。仕込み唄を唄いながら行う。仕込み唄を唄うことで酒造りの作業のリズムを作り、時間を測り、数を数えることができる

裏お蔵フェスタ会場

ふなずし

どぶろく

木桶作り作業。容量3600リットルの巨大な木桶

感謝の言葉が書かれた木桶

太鼓

2024年度の下総神崎駅時刻表。普段は1時間に1本しかないが、当イベントに合わせて臨時の普通列車や特急が運行される

2019年度の様子

2019年度までは無料で多くのお酒を試飲できた

酒粕のロールケーキ。ほんのりアルコールの風味

神崎町の「なんじゃもん」も来る

下総神崎駅と会場を結ぶ無料のバスが運行される。駅から会場までやや歩くので便利

祭りの中心会場となる鍋店(なべだな)株式会社の神崎酒造蔵。1689年に創業し酒類を製造する

直営店のこうざき東蔵店。お酒を販売する

フォトスポット

こうざき東蔵店ではお酒以外にも升やおつまみなどを販売している

発酵の里こうざき

はっこうのさとこうざき

下総神崎駅から約4km


国道356号線、利根川沿いに位置する。全国初の「発酵」をテーマとした神崎町ならではの道の駅。地元はもちろん全国の発酵食品を取り揃えた「発酵市場」、発酵食品を扱うカフェやレストランなどを備える。

発酵市場では全国から集められた発酵食品が並ぶ

発酵市場で発酵食品を買う。こうざき納豆は神崎町の大豆を使用したオリジナル納豆

神崎町で作られた甘酒を使用した糀ばあむ

醤油麹の唐揚げ定食。なっとう、ヨーグルト、味噌汁と発酵食品づくし

飛行機がある。成田空港に近いからだろうか

神崎神社

こうざきじんじゃ

下総神崎駅から約2km


町の北端の小高い神崎森の上にある神社。祭神は「天鳥船命」「大己貴命」「少彦名命」。航空・交通・産業守護の神として信仰されている。境内には国の天然記念物に指定されている「神崎の大クス(なんじゃもんじゃの木)」という大木があり、力強く根を張っている。

拝殿の隣にあるクスノキの大木は神崎の大クス、なんじゃもんじゃの木と呼ばれる

神崎の大クスは神崎町のマスコットキャラクター「なんじゃもん」のモチーフである

鳥居

Station data

JR東日本
駅構造 地上駅
ホーム

2面2線

開業日

1898年(明治31年)

2月3日

運営形態 業務委託駅
路線
成田線
キロ程

31.6km
(佐倉起点)

滑河
(6.1km)

大戸
(4.5km)

年度別1日平均乗車人員
1990年 980
1995年 1,090
2000年 1,130
2005年 1,070
2010年 1,000
2015年 880
2019年 790
2020年 580
2021年 620

 

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